
移り変わりの著しい時代をすこやかにしなやかに生き抜くために。バランスのとれた真のウェルネスへ誘うべく、マインドフルネスをはじめ、美容、養生、生き方など、今すぐに役立つTIPSを様々なアプローチでご紹介します。
フェミニニティを伝えるオンラインサロンLIFE IS A FLOWER主宰、早坂香須子さんのフェムテックケア実践編
植物薬理学やセクソロジー(性科学)を学ぶ中でフェムテックケアの大切さを知り、さまざまなケアを実践していたというメイクアップアーティストの早坂香須子さん。今現在早坂さんが習慣にされているフェムテックケアについて教えていただきました。
自尊心を取り戻すフェムテックケア
1.アンダーヘアの脱毛をする
生理中のムレやニオイの原因の多くは細菌のせい。アンダーヘアが無い方が清潔に保てますし、保湿ケアの効果も出やすいので、もう長らく脱毛を習慣にしています。レーザーやブラジリアンなどいろいろなタイプを試しましたが、今気に入っているのはシュガーリング。砂糖・水・レモンの自然素材で出来たシュガーペーストを使って行う方法です。シュガーはワックスより角質の取れ方がマイルドなので、脱毛後の乾燥も防ぐことができて、肌にも負担が少ないというメリットも。もちろん多少の痛みはありますが、ツルツルすべすべな仕上がりが心地よくおすすめです。
2.デリケートゾーンは専用ソープで洗う
デリケートゾーンは、柔らかな粘膜で覆われた、体の内と外をつなぐ場所。粘液を分泌しているので衛生的に保つことが大切です。ボディ用の洗浄料は、皮膚用に作られたものなので、粘膜組織である膣まわりには刺激が強く、ヒリつきや乾燥の原因になってしまう場合も。デリケートゾーンは専用ソープで洗うようにしましょう。敏感肌用のものならいいのでは?と考える方もいるかと思いますが、pHがあまり低いものだと匂いやかゆみの元を落とすことができません。デリケートゾーン用に設計されたものなら、潤いを残しつつ汚れを落としてくれるので安心です。
3.デリケートゾーンをオイルで潤す
抵抗感がある方もいらっしゃると思いますが、膣まわりだけでなく、膣の中を潤すことが大切。膣の中に指を入れる習慣をつけると、生理前や排卵期など、ホルモンの変化によって変化しているのを知ることができます。私自身はオイルタイプのものを愛用していますが、ケアを始めると、ふっくらしてきて愛おしくなりますよ。最近では色素沈着を軽減するホワイトニングクリームなど、潤い+αの選択肢も増えてきていて、今後ますます期待しているカテゴリーです。
4.粘液力を高める食べ物を積極的に摂る
外からだけのケアだけでなく、習慣を見直すことも大切です。やはり大きいのは毎日の食事。粘液力を高めると言われているオクラやモロヘイヤなどのネバネバ系の食材や、オメガ3や亜麻仁オイルは積極的に摂るようにしています。
5.自分とのパートナーシップを大切にする
愛する人と信頼できる関係を築くことは人生においてとても大切ですが、そのためにも自分自信とのパートナーシップを大切にすることが必要だと思っています。自分を大事にしないと、やはり人を大切にすることができないもの。自分自身の身体を知り、愛おしく扱えるようになるためにも、子供の頃から性教育が必要だと思います。お子さんがいらっしゃる方などは、デリケートゾーン専用のソープなどを用いることなどから会話のきっかけにして欲しいですね。
早坂香須子/メイクアップアーティスト
看護師として大学病院に勤務後、メイクアシスタントを経て、1999年に独立。国内外のモデルや俳優から支持を集め、豊富な海外渡航経験により自然との共存、心身の健康を志す。2019年にはフランス植物療法普及医学協会認定ルボア・メディカルフィトセラピストの資格を取得。幅広い知識を生かし「NEROLILA Botanica」のブランドディレクターを務める。著書に『YOU ARE SO BEAUTIFUL』(カエルム)、『100%Beauty Note 早坂香須子の美容AtoZ』(KADOKAWA)。
Instagram @kazukovalentine
Text_ Yuko Homma
Editorial Direction_ Little Lights