移り変わりの著しい時代をすこやかにしなやかに生き抜くために。バランスのとれた真のウェルネスへ誘うべく、マインドフルネスをはじめ、美容、養生、生き方など、今すぐに役立つTIPSを様々なアプローチでご紹介します。
Harunaさんが実践する 心地よい自分を叶えるセルフケア
香りは心はもちろん、疲れた肌や体をときほぐしてくれるもの。精油のもたらす様々なサプライズに魅了され、現在フレグランスデザイナーとして活躍するHarunaさんに、日々実践されているセルフケアについて教えていただきました。
好きな香りがあるだけで、ふさぎこんでいた気持ちが晴れやかになったり、心の奥底があたたかく満たされたりするもの。フレグランスデザイナーとして活躍するHarunaさんに、香りの楽しみ方について教えていただきました。
TIPS:喉に不調を感じたら、ぬるま湯にティートリーの精油を一滴垂らしてうがいを。
もし精油を一つ手に入れるのなら、おすすめはティートリーです。フレッシュで清潔感のある香りを特徴とする精油ですが、抗菌・抗ウィルス作用が高いことで知られ、私はうがいに用いるようになって、風邪をひかなくなりました。これからの季節、ちょっと風邪を引きそうな予感がした際には、熱めのお風呂や足浴に、予め塩に混ぜたティートリーを入れて体を温めるのもおすすめですよ。
TIPS:生理痛の緩和に、ラベンダーの精油を染み込ませたタオルで温湿布。
精油を垂らした温湿布は、肩や首のこりはもちろん、生理痛などの鈍痛にも効果が期待できます。直接患部に当てるため、即効性を求めるときにおすすめの方法です。まずは洗面器に熱湯をはり、ラベンダーの精油を3滴ほど加えます。そこに浸して絞ったタオルを、痛みのある場所に当てるだけ。ラベンダーの香りと温かさで心と身体がぽかぽかしてきます。タオルが冷えたら繰り返し温めて、10分程度続けてください。好みの香りでリラックスすることで、鈍痛が和らぎますよ。※皮膚が敏感な方は、あて布等の上からタオルで患部を温めるようにしてください。
TIPS:マスクには専用ブレンドオイルをスプレーして、呼吸を深くスムーズに。
仕事に集中していると、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっているもの。マスク生活でなおさらそう感じます。ペパーミントやユーカリ、レモンなどのフレッシュ感ある香りは、呼吸を深くスムーズにしてくれる作用があるので、それらがブレンドされたものをマスクにスプレーするようにしています。肌に直接触れると刺激になる場合があるので、専用にブレンドされたものが安心です。
TIPS:メディテーションにはセージかパロサントを焚いて。
朝起きるとセージかパロサントのドライをその日の気分で焚いて、空気を浄めるようにしています。時間がある時はメディテーションも行いますが、香りがある方が早く没我状態に入ることができます。日本でも仏教や供養の儀式でお線香が使われてきたように、香りが心や空間を浄めてくれるものだということは、古来の人もわかっていたことなんですよね。
TIPS:腸内環境を整えることを意識する。
香りやコスメはその日の気分で使い分けていますが、内側からのケアは「マクロビオティックビューティペースト」一筋。オーガニックの野菜、果物、野草などの厳選素材を長期発酵熟成させて作られた100%の植物発酵原液なのですが、1日1本~2本を目安に摂取することで、腸内環境を整えてくれるんです。腸内環境を意識するようになって肌トラブルも起きにくくなったし、出す力があるので多少の不摂生をしても体にダメージが残らない感じがしています。
TIPS:残ったドライハーブはオリジナルチンキに。
残ったドライハーブなどはウォッカやジンなどのアルコール度数の高いものに漬けて、チンキにしています。漬け込んだハーブによって効能が異なり、使い方も様々なのですが、寒い季節などはお風呂に入れたりして楽しんでいます。漬け込んだ瓶が並んでいる様は、実験室っぽくってワクワクしますよ。
Haruna
株式会社Selenophile(セレノファイル)代表取締役 /フレグランスデザイナー。『わたしだけが知っているわたしの望む香り』をテーマに、オーガニック・野生種の精油・天然香料を使用して香りをデザインしている。パーソナルな香りの診断やコスメの香り監修、企業、イベント、ホテル、東京オリンピック2020の等の空間演出など幅広く活動中。
https://haluna.themedia.jp
Instagram @haruna.sema
Interview_ Yuko Homma
Editorial Direction_ Little Lights