
ディレクター安部真理子が紐解く、デザインと着こなしのヴィジョナリー。地球環境や生産者への想い、ファッションへの情熱。心が踊り、触れる肌が喜ぶような装いへの願いとこだわりを、じっくりと綴ります。
肌を重ねたほどの温もりと
雨上がりの匂い立つ朝。
ふと、少し肌寒さを感じる。カシュクールを素肌に滑らせる。
とろけるように軽やかなカシミアジャージーが、愛する人のように優しく温かく包み込む。

真夏の避暑地の夜にさらりと羽織るガウンはヨーロピアンの嗜み。
そんなイメージで作ったカシュクールガウンは、季節の変化がめまぐるしい日本の風土にそっと寄り添ってくれるはず。しなやかで優雅な佇まいを演出してくれるから。

陽だまりで過ごす贅沢を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすアフタヌーン。
とろみのあるシルクサテンは、古くから寄り添い続けた馴染み深い存在。
忙しい私たちの疲れた心も、しっかりと包み込んでくれる。