
人気コラボが決定。心地良さのために、スタイリスト轟木節子さんが大切にしている習慣とは?
さまざまなブランドからコラボレーション・ラブコールの耐えない轟木節子さん。ライフスタイルが大きく変わり、自らの在り方そのものを問いかけるようになった今、それぞれの本質に響きかける多様な心地よさがより強く求められているのかもしれません。この春販売するEQUALAND - TRUST AND INTIMATE - とのコラボレーション・プロジェクトがついに動き出しました。コラボアイテムが人気を博す裏側には、轟木さんがファッションを通して導き出した心地よさへの哲学がありました。
ー轟木さんにとって心地よさとは?
最近セルフラブという言葉がベーシックになってきましたが、心地よさで、まず自分を満たす。そうすると機嫌よく穏やかにいられる。そんな想いがベースにあるのかもしれません。
肌が気持ちいいと感じるものを着ることや、コーディネートがうまく調和している日も、気持ちが嬉しく高まる。
朝、袖を通した時の心地のよさは、無意識に1日中、肌や感性によい影響を与えてるのではないかと思います。

ーその考えにご自身の原体験が影響していることは?
私は田舎育ちの自然派、3歳から食はマクロビ、服は天然素材で育ちました。
化繊の服に憧れた中学生時代もありましたが、大人になって母や祖父の考えのもとに還ったような、辿りついたような、親を選んで生まれて来たんだなあと思います。

ーEQUALANDの素材の魅力を聞かせていただけますか。
美しくて気持ちがよく、上質な天然素材が選ばれているところ。
一目惚れのように惹かれたのは、ボタニカルな染めが多いこと。
今回のローズ、クリスタルや、今までのザクロ、シナモン、ジンジャー…。
植物や鉱物の色とエッセンスが服の中で生き続け、それを身に着けることができることにしあわせを感じます。
ものづくりの背景もデザインもしっくりきて、自分らしくいられるブランドができた!と知った時は、とても嬉しかったです。

ー実際コラボレーションをしてみていかがでしたか?
今回一緒にやっていく中で、スタッフの中に生地オタクと言ってもよいくらいのエキスパートがいらっしゃることを知って、生地と染めとのクオリティーの高さに納得しました。
コールドプレスジュースの絞った後の有効利用など、環境への配慮やいろんなアイデアが活きているのも魅力です。

ーご自身のものづくりの視点として、最も大切にしていることは何でしょうか?
「着心地の良さ」「きれいなバランス」「身につけた時の嬉しさ」を大切にしています。
そうすると、自然に近く、凛とした佇まいの服が出来上がります。
コラボレーションするメンバーといろいろ細部までこだわって楽しんで作ったアイテムが
次は着る人のもとで新たなストーリーを紡いでいくことになる。
まずはそのシーズンの相棒になるような服になるといいなと思っています。
轟木節子/スタイリスト
ファッション誌やカルチャー誌で活躍するスタイリスト。生活により沿いながら着心地の良いシンプルで上質なスタイルを追求し人気ブランドとのコラボレーションを多く手がける。写真や文筆家としての活動も行う。著作『毎日のナチュラルおしゃれ着こなし手帖』『毎日のナチュラルおしゃれ着こなし手帖 2』
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