
移り変わりの著しい時代をすこやかにしなやかに生き抜くために。バランスのとれた真のウェルネスへ誘うべく、マインドフルネスをはじめ、美容、養生、生き方など、今すぐに役立つTIPSを様々なアプローチでご紹介します。
MICHIRUさんが実践、今の自分に向き合う呼吸法&マインドフルネス美容
前回のコラム『メイクMICHIRUさんがヨガ×瞑想で叶えるマインドフルネス』 で学んだのが、今この瞬間にフォーカスする“マインドフルネス”の大切さ。マインドフルネスを叶えるために、メイクアップアーティストのMICHIRUさんが日々実践しているメソッドをご紹介します。
瞑想の準備体操となる呼吸法は、忙しい現代人におすすめのチューニング法。移動時間などついつい携帯に手が伸びがちですが、呼吸にフォーカスすることで、その後のパフォーマンスをグッと上げることができます。また、心を今この瞬間に向けるマインドフルネスも、今後美容においても重要なテーマになってくると思うので、ぜひ意識してみてほしいです。無理なく始められるメソッドをご紹介します。
TIPS:空き時間にソーハム呼吸を取り入れる
“ソーハム呼吸”は、ちょっとした空き時間にも行えるので、移動時間などのチューニング法にもおすすめです。吐く息と吸う息を5~7秒の長さで均一に行うものですが、吸うときに「ソー」、吐くときに「ハム」と心の中で唱えて呼吸だけに意識を集中。あるがまままの気持ちを受け入れて、ただひたすらに呼吸に合わせて「ソー」「ハム」と繰り返します。シンプルですが慣れてくると短時間でも心と体がリセットされます。呼吸を深く整えるだけなのに効果は絶大。
TIPS:片鼻呼吸で右脳と左脳のバランスを整える
肩鼻呼吸も、ソーハム呼吸同様に日常生活に取り入れやすい呼吸法です。肩鼻を指で交互に押さえながら行いますが、左の鼻を塞いで行う右鼻呼吸は交感神経優位になり、やる気モードにスイッチが入る呼吸法。逆の左鼻呼吸は副交感神経が優位になり、リラックスモードになる呼吸法です。自立神経が整うので、頭がスッキリ。ランチ後に眠くなってしまった時などにもおすすめです。
TIPS:朝起きたらベッドの中で黄金の光の瞑想を
朝忙しくて時間がとれない時に私も実践しているのが、黄金の光の瞑想法。ベッドの中で行える簡単な瞑想法です。寝ている状態で目を閉じたら、黄金の光をイメージ。その光を息を吸いながら頭頂から爪先まで移動させて体の中に取り込んだら、吐くときには爪先から頭頂に向けて移動させて体の外へとリリース。朝一番のマインドはクリアなので、慣れてくると短時間でも整うが感じられるようになります。
TIPS:マインドフルネス美容で一つひとつのステップを丁寧に
マインドフルネスの観点から、今にフォーカスしながらスキンケアすることの大切さを再確認しています。 化粧水一つを肌になじませるにしても、しっかりと保湿されていることを一つ一つの動作を意識しながらケアに集中。化粧水のテクスチャーを感じたり、手のひらで顔を包み込むように肌温度を感じながら馴染ませてあげたり、香りを取り入れるように呼吸したり、顎下やリンパの部分を流してあげるようにマッサージすると滞っている部分を感じることがあるかもしれません。 今の自分の肌の状態や今欲しているものも感じられるので、無駄なステップがなくなり、結果的にスキンケア効果がアップし、メイク時間も短縮されました。忙しいと“ながら美容”や“時短美容”に興味がいってしまいますが、今の肌状態にしっかり向き合いながら行う“マインドフルネス美容”こそ、最終的に時短を叶える近道なのではないかと思っています。
MICHIRU/メイクアップアーティスト&ビューティディレクター
1990年よりフリーランスとして活動を始める。渡仏、渡米を経て帰国後、国内外のファッション誌や広告, CF, Fashion show, Beauty Direction, 女優やアーティストのメイクなども数多く手がける。ヨガ、アロマ、ヒーリングなど資格やコース修了のもと肌、心、体がきれいになれるインナービューティ、セルフケアも提案。ミネラルメイクブランド「MiMC」の製品開発を手がけるなど、幅広いフィールドで活躍する。
Instagram @barbiemichiru
Text_ Yuko Homma
Editorial Direction_ Little Lights