
ディレクター安部真理子が紐解く、デザインと着こなしのヴィジョナリー。地球環境や生産者への想い、ファッションへの情熱。心が踊り、触れる肌が喜ぶような装いへの願いとこだわりを、じっくりと綴ります。
無駄をなくして長らく愛し続けられるものづくりへ。持続可能性を拡げるリサイクルコットン・カシミア
大切に育てられたオーガニックコットンをくまなく使いたい。そんな想いから、紡績する過程で生まれる「落ち綿」に目をつけ、カシミアとブレンドすることでこれまでにない質感を誇る、リサイクルコットン・カシミアが出来上がりました。

この生地の素晴らしさは、暖かさを逃がさないカシミアの持つ保温性や保湿性と、コットンが持つ吸水性と耐久性の利点が融合したハイブリッドであること。そのため、季節を問わずにさまざまな衣類に採用することができます。柔らかく紡がれた糸を編み目の細かいミラノリブで編み込むことでさらにソフトな仕上がりに。リブ特有の畝の表情の持つ高級感と、身体のラインを美しく魅せる素材の特徴を最大限に活かして、カーディガン、パンツ、ワンピース、そしてロングカーディガンを作りました。
聡明かつ女性らしさをモダンに表現した最新コレクション

クリーンでシャープな表情のロングカーディガンは、1枚でモードな印象に。しかし同時にエフォートレスなインナーとの相性もぴったり。ちょっとした外出に羽織るだけで外行きの表情を作ってくれるので、マルチな活躍が期待できます。



ワンピースは、深めのV襟を前にも後ろにもでき、1枚で大胆に表情をチェンジできます。深めのスリットがアクセントになっているので、インナーでカラーを楽しんでいただけたら。



セットアップでも楽しめるカーディガンとパンツ。カーディガンは前明きでも後ろ開きでも着こなしが楽しめます。たっぷり生地を使ったバルーン風のパンツ。トップスとのバランスで特徴的なシルエットを楽しんでいただけます。

ものを作る過程でどうしても生み出されてしまう廃棄物。国内のファッション産業では年間約45000tの端材・廃材を排出しており、その処理のためのCo2をはじめとした環境負荷への責任は私たちに重くのしかかっています。それにもかかわらず、コットン製品を生産する過程で採取された綿から糸となるのはわずか2割程と言われています。畑から取れるコットンを、野菜と同様に余すことなく大切に利用していく、そんな私たちの努力は続いています。
Editorial Direction_ Little Lights
出典:https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/